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【FOCUS!! #マネポ女子】会社員/アマチュアキックボクサー 花岡 千佳子さん

皆さん、こんにちは!マネポ編集部です♡

 

このコーナーでは「FOCUS!! #マネポ女子」と題して、編集部が今気になるマネポ女子にアレコレインタビューをさせて頂くコーナーです。

毎回、気になるマネポ女子のまじめなお話からリアルな日常、ホンネまでのアレコレをお届けしていく予定ですので、是非楽しみにしていて下さい!^^

 

今回は、アマチュアキックボクシングの試合に出場されている花岡千佳子さんに、これまでのキャリアやキックボクシング、人生観や今後の夢などについてインタビューをさせて頂きました♡

 

 

―― 現在アマチュアのキックボクサーとして試合にも出場されているとのことですが、キックボクシングを始めたきっかけを教えてください。

きっかけは当時一年後に控えた結婚式のために身体を絞ろうと思って軽い気持ちで始めました。

最初はエクササイズとして始めたので、数年後に試合に出るなんて夢にも思わなかったです。

 

結婚式が終わってそのまま辞めても良かったんですが、全身運動でストレス発散にもなっていたのでそのまま続けていました。

続けていくうちに、エクササイズのクラスだけでなく対人練習のクラスにも参加するようになって、やればやるほどどんどん楽しくなっていきましたね。

 

 

―― エクササイズとしてキックボクシングを始めて、実際に試合に出るまではどのくらいの期間練習されたのでしょうか。また初戦はどんな気持ちで臨まれましたか?

コロナで休会していた時期もありますが、ジムにはエクササイズの頃から数えて8年くらい通っています。

ただ、最初から試合を目指していたわけではないので、試合に挑戦しようと思い始めたのが、2020年9月で、2021年10月に初めての試合に出場しました。

私が出ようと思っていた大会は、年に3回(春・夏・秋)開催されていて、当初夏の試合を目指していたのですが、コロナで延期になりました。

なので、デビュー戦は試合に挑戦しようと決めてから一年後となりました。

練習は、仕事と家庭の合間を縫って行っているので、普段は週2〜3日くらいです。

試合前の追い込み時期はなるべく時間を作って、出張以外はほぼ毎日行っています。

 

初戦は記念受験のつもりで参戦しました。

とりあえず経験してみたいと思って出場したものの、結果2-0で負けてしまったことが悔しくて、もう一度試合に出てリベンジしたいと思いました。

初戦を3-0で負けていたら、スッパリ記念受験のつもりで終われたんだと思います。

 

一戦目と二戦目の間に大学に通ったりして少し期間が開いてしまいましたが、今年の6月に2戦目に出場し、今回は相手のパワーに圧倒されKO負けをしてしまいました。

2戦2敗となって、悔しくて勝つまでは終われないなと思いました。

私のようにエクササイズから始めた方も、対人練習に参加していくうちに、ちょっと試合を目指して頑張ってみようかなと思う方もいます。

また、私の場合は、試合に挑戦するまで結構時間がかかっていますが、人によってはジムに入会して三か月で挑戦する方もいます。

 

 

―― 元々学生の頃からスポーツをされていたんですか?

学生の頃は全くやってないです(笑)

どちらかと言うと運動が苦手なタイプで、短距離走だけは得意ですが体力もなければ泳ぐこともできないし球技とかもめちゃくちゃ苦手です。

 

 

―― ボクササイズとは違って、試合のための練習となると練習の重みも違ってくると思いますが、きつい練習を乗り越えるモチベーションはどうやって保っていますか。

モチベーションはあまり高いところに設定しすぎずに、昨日の自分より今日の自分が少しでも前に進めていたらOKとしています。昨日は腹筋50回だったけど、今日は60回できたとか。

 

あと格闘技は個人競技ですけど、それでもやっぱり一緒に練習する仲間がいることや、家族や友人含め周りの応援・励ましがあるから頑張れている部分も大きいです。

自分一人だけだったらここまで続けられていないと思いますし、みんなも頑張っている!と思うと力が湧いてきますね。

 

 

 

―― 初めて対人練習に参加したときは、殴られたり蹴られたりすることに恐怖心はなかったですか?

試合に向けての対人練習(マススパークリングやスパークリング)は、最初はめちゃくちゃ怖かったです(笑)

普段の練習は少々痛くてもまだ我慢できるんですけど、試合や試合に向けての練習となると実際にヘッドギアを付けて手加減なしで思いっきり殴られる訳ですね。

それはもうものすごい衝撃でしたし、ヘッドギアで視界も悪くなるので思わぬところからパンチが飛んできたりして、本当に怖かったです。

 

その一方で、こっちが殴られるということは自分も相手を殴らないといけないですよね。

普段の生活の中で人を殴ることなんてないですし、最初は遠慮してしまうというか、相手を思いっきり殴るということができなかったです。

先生には、殴られることにも慣れて欲しいけど、同時に相手を殴ることにも慣れてねと言われていました。

正直、ヘッドギアを付けての実戦は今でも苦手です。

 

 

―― それだけきつくてもやり続ける、諦めない信念が素晴らしいですよね。

自分が決めたことですからね。

誰かに試合に出てくれと言われた訳でもなく、自分で試合に出ると決めたことなので、途中苦しくても勝つまで挑戦したいと思います。

自分で決めた目標に向けてとことんやり切って負けたなら諦めもつきますけど、自分のベストを尽くさずに諦めてしまうのは私自身が嫌ですね。

 

キックボクシング初戦は、勝つことよりも、試合に出ることに目標が置かれてしまっていたと思います。

だから勝ちにこだわれずに負けてしまいました。

次の二戦目は、「勝ちたい」「勝つ」という気持ちは初戦よりも強く持って臨みましたが、振り返ればあれもこれも間に合ってなかったなと。結果、実力の差で負けてしまいました。

でも初戦より、その時の自分にできる精一杯のことをやって試合に臨んだので清々しさはありました。

その時の自分としては、ベストを尽くせたと思っています。

 

そしていよいよ次に控えている三戦目。

ここまで来ると、やっぱり一度は勝ちたい。勝ってみたいですね。その思いで今ここまで頑張ることができています。

 

 

―― 格闘技をするにあたってご家族の反応はどうですか?

夫と二人暮らしなので、比較的自由に、お互いの趣味を尊重し合いながら暮らしています。

ただ旦那さんは格闘技に全く興味がないのと、自分の奥さんが殴られる姿は見たくないみたいですね(笑)

もちろん心配もしてくれてます。

殴られてるところは見たくないけど、頑張ってる趣味だから応援したいとこっそり試合は見に来てくれてます。

私自身は試合中アドレナリンが出てるので痛みは麻痺しているんですが、家族からしたら応援したい反面やっぱり心配みたいです。

 

 

―― 格闘技を通して得られたことや感じたことなどを教えて下さい。

「自分の限界を突破すること」ですね。

試合に出ることを決めたのも自分、勝つまでやると決めたのも自分。

自分が決めたことだから、苦しい練習を乗り越えるモチベーションに繋がっているし、常に昨日の自分を超えていきたいという気持ちでいます。

 

でもこれって、格闘技だけじゃなくて仕事とかプライベートにも繋がっているなと思います。

仕事でもプライベートでも「ここまででいいや」と自分で自分の限界を決めてしまうことってあると思うんですが、自分が変わらなければ何も変わらないですよね。

例えば筋トレとかもそうですが、どんなにしんどくても昨日より少しでも多く頑張る、そうやって日々、自分の限界を超える練習をしているなと思います。

 

少し話は逸れますが、25歳くらいのときですかね。

自分の中で明確に、あ、今私お客さんから逃げたなと思う瞬間がありまして。

逃げたことに対してずっと心のどこかで引っかかってはいたんですが、どこか自分を正当化してそのまま仕事を続けていました。

でも結局違う仕事に就いても、やっぱり同じ課題が降りかかってくるんですね。

心のどこかでは分かっているんです。

あの時、逃げたから同じ壁がまた降りかかってきたなと思いながらも、結局乗り越えられないまま過ごしてきました。

 

そして今の仕事ですね。

私の職歴の中では一番長く勤めていて、今年で8年目です。また同じようにその壁がやってきたんです。

今回こそは乗り越えたいと、ここで逃げたらまた同じことの繰り返しになると思って、なんとかしがみつきました。

今回こそは自分を変えたいって思ったんです。結果、無事にその壁はクリアすることができました。

そうやって自分で決断して困難を乗り越えたから、自分に自信が持てるようになりましたね。

キックボクシングもそうですが、弱い自分と向き合うこと、その弱さを乗り越えることで自信につながります。

そのためには、自分が決めたことは腹を括ってやり遂げることが必要かなと思います。

 

 

 

―― 今後はどんな活動をされていく予定でしょうか。

次は10月に3戦目があるんですが、将来的には起業にもチャレンジしたいと思っているで、勝って試合への出場は一区切りつけたいと思っています。

 

起業については、小さく始めて大きく育てたいと思っています。

普段の生活や住宅ローンの返済もあるので、本業は本業で収入を確保しつつ、でもそれだけではなかなか仕事のモチベーションが上がらないので、40代に向けて新しいことにもチャレンジしていきたいなと思っています。

 

実はそんな思いもあって、去年は大学にも通っていました。

いわゆるリカレントですね。知識やスキルを学び直しする講座です。

リカレント講座は30代40代で自分のキャリアに迷っている人や、起業している人、起業を目指す人が受講されていました。

私は有給を使ったり、オンライン受講なども有効に活用しながら出張先からも講義に参加していました。

 

学んだのはキャリアデザインやビジネスプランの実践、経営戦略やマーケティング、コーチングスキルなどです。様々な分野を体系的に学ぶことができました。

大学で学びたいと思ったきっかけは色々あるんですが、将来起業したいという思いと同時に、今の仕事でのモチベーション低下がありました。

仕事内容は好きだけど、このまま今の仕事だけを続けていっていいのだろうか、今の私でいいんだろうかと漠然とした不安を持っていました。

でも大学に通って新しいコミュニティと関りを持つことで、やる気に満ち溢れた人達がいるんだなととても刺激になりました。

在学中は本当に忙しかったんですけど、チャレンジしてよかったです。すごく切磋琢磨できました。

 

実際にキャリアデザインの授業では、自分のやりたいことをwill・can・mustで書き出してプレゼンをしました。

そうすることで、漠然としていた人生のプランが少しずつ明確になってきたような気がします。

将来的には40歳までには形にしたいと思っているので、次のキックボクシングの試合を一旦最後にしようと思っています。

次の試合は何が何でも勝ちますよ(笑)

 

 

―― 良ければ起業プランについて教えて下さい。

まだ構想段階なんですが、私の人生のキーワードとして「親孝行」というのがあります。

親世代に生きがいをもって充実した老後生活を過ごしてもらいたいという思いがあって、そのために人と人とを繋ぐ架け橋のようなビジネスができたらと思っています。

 

まだ漠然としていますが、特に現役を引退したシニア層に、人と人との繋がりや生きがいを持ってもらえるような仕組み作りをしたいと思っています。

両親を含め、周りの人たちがハッピーになれるようなビジネスプランで起業したいですね。

 

 

 

―― 現在はどんなお仕事をされていますか。

今は講演会などへの講師派遣のお仕事をしています。

自治体とか企業さんが主催する講演会に、講師をご紹介するお仕事ですね。

 

人と人とを繋ぐという部分では本当にやりがいがありますし、色んな講師の方のお話を聞く機会も多いので考え方を学べたり見聞を深めることができて、私自身にとっても非常に有意義なお仕事です。

今後のビジネスプランにも何か繋げていけたらいいなと思っています。

 

 

―― FPの資格も持っていらっしゃいますよね。

はい、一応FP3級の資格を持っています(笑)

お家を買うとき初めてFP相談をしたんですが、こんなに大事なことを今まで誰も教えてくれなかったと思ったら悔しくなって、自分でも勉強しようと思ったのがきっかけです(笑)

そしてそれを形に残そうと思って、FPの資格にチャレンジしました。

 

 

―― これまでの花岡さんの人生を振り返ってみて、大切にしていることや好きな言葉はありますか。

これまでの人生を振り返ると、遠回りな人生を送ってきたと思います。

大学受験も失敗してしまいましたし、でも浪人してまで勉強する自信はなかったのでとりあえず短大に入ってそこから編入しました。

 

就職活動でも当時は航空業界を目指していたんですが、自分の中で色々とこだわりがあり、特定の航空会社しか受けなかった結果、見事に全敗しました。

新卒ではそれまで目指していた航空業界とは全く畑違いの会社に就職したんですが、結果社風が合わずに半年でドロップアウトしてしまいました。

その後、念願の航空会社のコールセンターに転職しました。

 

その後も何度か転職をして、すごく回り道をしてしまったなと思うんですが、回り道をした方がその回った道をまっすぐに延ばしたときに直線より長くなるって誰かに言われたんですね。

その分経験の幅が大きくなるって。

それって本当に考え方一つですし、私の中では目から鱗でした。

転職の回数が多い分新しい気付きや価値観、人脈などを築くことができたので、これはこれで良かったんだなと今では思うことができています。

決して最短距離だけが正解ではないですね。

経験を積んだ分、精神的な豊かさにも繋がると思います。

 

好きな言葉は、哲学者 森信三さんの言葉です。

「人は出逢うべき人には必ず逢える。一瞬遅からず一瞬早すぎず」

 

人間関係につまずくことも多いですが、一方で出会った人にたくさん助けられてきました。

人との出会いや繋がりというのは私の人生において一番大切です。

 

 

 

―― 花岡さんの「お金」に対するスタンスや位置づけや、「お金」との向き合い方について教えて下さい。

お金は貯めたいタイプです。不安だから(笑)

だけど意外と自己投資は惜しまないですね。

 

学生時代もアルバイトで貯めたお金で海外に一人で旅に出かけたり、今回大学に行ったのも自己投資ですね。

自分のために必要だと思うことは、惜しまず使うタイプかもしれません。

 

 

―― 最後に、20代・30代のマネポ女子に向けて若いうちからやっておいた方がいいことや、メッセージなどがあればお願いします。

私自身がトライ&エラーの繰り返しなので偉そうなことは言えませんが、改めて自分の人生振り返ってみてもやってきたことに無駄はなかったなと思っています。

人に何を言われても、どんなに遠回りをしても、自分がやりたいと思ったことはやった方がいいです。

人生一度きりですし、時間は本当にあっという間。

時間のあるうちに失敗を恐れず挑戦していただきたいです。

経験はお金では買えませんし、たとえ失敗したとしても「失敗した経験」が手に入ったと思えば、挑戦した価値はあるのではないでしょうか。

 

 

※二戦目後の写真。
相手選手の強烈パンチを受け、TKO負けとなったが、清々しい表情。

 

今回のゲスト:花岡 千佳子(はなおか ちかこ)さん

38歳、岡山県出身。本業の傍ら、趣味としてキックボクシングを始める。
K-1ジム心斎橋所属、3戦1勝2敗。

 

3戦目での勝利インタビュー(2022年10月9日 第一回オナゴキック関西大会)

―― 2戦2敗からの初勝利です。おめでとうございます。

すごく嬉しいです。やっと勝てました。

 

―― しかも舞台はオナゴキックというこの舞台です、どうですか今のお気持ちは。

どんな大会でも、とにかく勝てたことがとても嬉しいです。

 

―― この試合に向けての意気込みは相当なものがあったと思います。どういう気持ちでこのリングに上がりましたか。

2戦2敗でもう三度目の正直ということで、何が何でも勝ちたいというところで気持ちだけは絶対に負けないという思いで頑張ってきました。

 

―― 最後に仲間に向けてのメッセージをお願いします。

この大会以外にも、皆さんそれぞれ自分の目標や色んな試合に向けて挑戦している選手がたくさんいて私自身とても良い刺激をもらっています。これからもよろしくお願いします!

 

ご協力頂きました花岡さん、今回はご多忙の中踏み込んだ質問にも笑顔でお答え頂き本当に有難うございました^^

私たちマネポ編集部にとっても貴重な時間となり、改めて自分の人生や生き方について考え直すきっかけになりました。

3戦目の勝利も本当におめでとうございます^^

 

このコーナーでは、これからも気になるマネポ女子についてアレコレインタビューをお届けしていく予定です♡ぜひ楽しみにしていて下さいね♡

※2022年8月に行ったインタビューをもとに記事を作成しています。

 

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