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【FOCUS!! #マネポ女子】フリーアナウンサー 南 早苗さん

皆さん、こんにちは!マネポ編集部です♡

 

このコーナーでは「FOCUS!! #マネポ女子」と題して、編集部が今気になるマネポ女子にアレコレインタビューをさせて頂くコーナーです。

毎回、気になるマネポ女子のまじめなお話からリアルな日常、ホンネまでのアレコレをお届けしていく予定ですので、是非楽しみにしていて下さい!^^

 

今回は、フリーアナウンサーとして石川県を中心に多方面にて活動されている南早苗さんに、これまでのキャリアや仕事観、ラジオならではの難しさや今後の夢などについてインタビューをさせて頂きました♡

 

 

Q:現在はフリーアナウンサーとして、具体的にどのような活動をされていますか。

A:主にラジオの番組パーソナリティで、今はFM石川(石川県内全域で流れているラジオ局)でワイド番組の担当やニュースを読んだりしています。

他にもテレビ局のコーナーナレーションや司会業、パーティや結婚式の司会などをしており、名前の通り主に「声」を使う仕事をしています。

 

経歴としてはもう20年近くになりますが、振り返ってみるとこんなに年月が経過していたんだと自分が一番びっくりしていますね。

 

 

Q:フリーアナウンサーになるまでは、違うお仕事をされていたと聞いています。今のお仕事にたどり着くまでの道のりを教えて下さい。

A:はい、元々は全然違う仕事をしていまして、航空関係の仕事に憧れを持っていたので短大卒業後は空港で地上係員としてグランドスタッフの仕事をしていました。

私自身人と接することに興味がありその仕事を始めたのですが、同時に飽き性な性格でもあるので、そのときは5年くらいである程度経験を積んだらもういいかなと思って辞めてしまいました(笑)

 

思い付きで辞めてしまったので次の仕事も決めていませんでしたし、それまで時間的に不規則な仕事だったので、とりあえずお休みと思ってリラックスして過ごしていたんですね。

そんな時にたまたまラジオで、素人でもいいという番組パーソナリティ募集のお知らせを耳にしました。

普通、番組パーソナリティというと「アナウンサーになりたい!」とか「ラジオパーソナリティになりたい!」ということを目標にして、皆さん日々勉強したり頑張っていらっしゃると思うのですが、当時私自身はそこまでのこだわりはありませんでした。

なんとなく人と違うことをしたいという思いがその瞬間に芽生えてきて、オーディションに応募するきっかけになったのを覚えています。

 

そのとき募集されていたのは三か月限定のものだったんですが、自分に合うか合わないかは分からないけど、とりあえずやってみて合わなかったらまた次のことを考えればいいやと思って、すごく軽いノリで応募したと思います(笑)結果、受かることができて今のお仕事に繋がっています。

 

 

Q:空港のグランドスタッフからラジオパーソナリティという全く新しい業界へキャリアチェンジされた訳ですが、未経験の業界でどのようにお仕事と向き合ってこられたのでしょうか。

A:ラジオというのはもちろん細かく内容が決められている部分もあるんですが、自分を解放できる仕事だ!とふと思って。

そこからですよね、この仕事を本格的に自分のものにしたいと思うようになったのは。

といっても、ラジオの仕事なんて誰でもできる仕事ではないですし、番組も限られた人しか担当できないので、どうしようかなと思ったときに大切だと思ったのが「人脈」でした。

 

空港に勤めていた時はそこまで人脈というものを考えたことがなく、自分が心地いいと思える範囲内で人付き合いをしていければいいと思っていたんですね。

でもこの仕事になって、その考え方では何も広がりがなくて、うまく人に頼ってみよう甘えようという感覚が芽生えて、おのずと人脈が広がっていきました。

その辺りから、オーディション受けてみない?とか周りの方からお声がけ頂く機会が増え、短期の番組を頂いたりレギュラーのお仕事を頂くようになりました。

 

アナウンスの勉強を始めたのもそれからですね。

普通はまず基礎を学んでから、「私はこの仕事に就きたいです」とか「私を使って下さい」という順番なんですが、私は全然勉強をしてこなかったので現場を経験すると同時に勉強を始めました。

これは地方だったから成立したんだと思います(笑)

 

「アナウンスの勉強をする」=「ある程度つくられたものになる」と思っています。

たまたま私が出会った人たちは、そういうつくられたものを求めていなかったんですね。そのままの私でいいからという人たちに囲まれたからこそ、今の仕事を続けてこられたと思っています。

本当に運が良かったですね。

 

 

 

Q:フリーとして活動をしていく中で、お仕事を広げるコツなどがあれば教えて下さい。

A:コツというか、私って実は初対面でも馴れ馴れしいかもしれません(笑)始めからわりとフランクに話をしてしまうので。

ラジオの時もそうなんですが、目の前にすごく位の高い方(ステータスのある方)がいたとしても子供がいたとしても、もちろん尊敬の念は持ちますが、人によって軸をずらさないでおこうというのは普段から意識しているポイントです。

 

基本的には相手と壁を作らずにやりとりをして、この人と繋がりたいと思ったらすぐにメールやコンタクトを取るようにしています。

特に太いパイプを作りたいと思う人がいたら、とにかく時間勝負だと思っていますね。

お礼でもいいので一言相手に送るだけで、嫌な思いをする人はいないと思うのでそれを信じて実践しています。

 

 

Q:普段仕事をしていく上で気を付けていることや、心掛けていることはありますか?

A:ラジオの場合、スポンサードされているところはもちろんスポンサーのイメージにあった進行をしていく必要があるんですが、フリートークというものもあり、リスナーの人たちにプラスになるような情報を私目線でお伝えしていくという時間もあるので、意外と自分の感覚も重要視されていると思います。

 

もちろん何もなしには喋れないので、普段から何気ないことでも気付いたことや思ったことはスマホにメモで残すようにしていますね。まさに芸人さんのネタ帳のイメージです(笑)

私もスマホにメモを残していて、あれ使えるなというときに引き出してお話しています。

 

仕事をしていない時間帯も、色んなところにアンテナを張り巡らせていないといけないと思いますし、そうありたいなと思って過ごしています。もちろん大変な面もありますが、ある程度は癖になってきましたね。情報収集は無意識でやっていると習慣になってきます。

 

あとは話すときに、言葉の持つ意味が通じるような発音をしたいと思っています。「優しい」だったら優しさが伝わるニュアンス、「しっかり」だったらしっかり!みたいな。

発音、緩急、間の取り方などを組み合わせて普段からナレーションするように心がけています。

 

 

Q:子供のころからメディアには興味があったんですか?

A:子供の頃から歌手やタレントになりたいという気持ちはありました。

ホリプロのタレントスカウトキャラバンに応募して、最終選考まで進んだこともあります。

そんな夢はあったんですが最終的には落ちてしまって、そこで自分の中で納得ができて、タレントはもういいやと切り替えました。切り替えは早い方だと思います(笑)

 

 

 

Q:仕事を辞めたくなったことはありますか?どうやって乗り越えてこられたのでしょうか。

A:辞めたいまではないですが、常に何かしらのストレスを感じているところはあります。

一時期、顔全体に吹き出物が出たことがあって、さすがにそのときは体が悲鳴をあげているなと思いました。仕事が嫌でという訳ではないのですが、常にスイッチが24時間オンになっているような感覚で気持ち的に休まらなかったですね。

 

それでもこの仕事を辞めたいと思ったことはないです。

年数を重ねていく毎に、少しずつ自分の中でオンオフができるようになって楽にはなってきましたが、今でも常に緊張はしています。元々緊張しやすいタイプではあるんです。

逆に緊張感があった方がうまくいくなとも思っていますし、それがなかったら本当にだらけた人間なので(笑)ほどよい緊張感を持つことは、仕事にとって大切なことだと思います。

 

 

Q:この仕事ならではの難しさや、逆にラジオを通じて得られたことはありますか?

ラジオの場合、どこに向かって話せばいいのかというのがとても難しいと思います。

目の前に人がいればその人に向かって話をすればいいんですが、人ではなく一方的にマイクに向かって話をするので会話とはまた違う難しさがありますね。

 

例えばリスナーの方から番組にメッセージを頂いたりするんですが、メッセージを下さったのはごくごく一部の方であって、本当はその後ろに何百人、何千人という方が聞いてくださっているので、そういった部分まで想像して伝えることが大事だと思っています。

この仕事を通じて、想像力は鍛えられたと思いますね。

 

 

Q:好きなことや趣味はありますか?

A:ここ十年ほどは茶道です。

気持ちをリセットしてくれるのはもちろんですし、無駄な動きがない心配りの極みだと思います。

 

自分自身に対しても問いかけをするんですが、そこに集まっている人に対していかに心地よく過ごしてもらうか、心を通わせるかというのが茶道の心としてあります。

「一座建立」という言葉で、もてなす側ももてなされる側もよい空気を作ろうと意識する精神のことです。

これは茶道だけでなく、今の私の仕事にも必要な精神ですね。茶道の時間が学びでもあり、自分を癒してくれる時間でもあります。

 

あとサッカー観戦が好きで地元のチームを応援しています。

あっちが好き、こっちが好きと興味がわいたり思い立ったらそこに向かってみるタイプですね(笑)

深く追求するかは二の次で、とりあえずそこに行ってみようとまずは行動するタイプです。

 

 

 

Q:これからやってみたいことや今後の夢はありますか?

A:「旅をする」という行為が好きなので、旅をしながらその土地のラジオ番組に出てみたいですね。そういう旅をしてみたいです。

大きいラジオ局だと難しいと思いますが、小さいラジオ局だったら受け入れてくれるかなと勝手に思っていて(笑)旅先でラジオ番組に出演して、その土地の人達と関わってみたいです。そういう夢はありますね。

 

あと、ラジオは聞いている人と実際に会う機会はほとんどないんですが、一方ですごく距離感が近いメディアだと思っていて、漠然としていますが一人でも多くの人の人生と一瞬でもいいから関わっていきたいと思っています。

例えば、石川県に住んでいた人が仕事の都合で県外に拠点を移したとします。

でも何かがあって戻ってきたときに、また私のラジオを聴いて下さることで当時の記憶をふっと思い出したりとか、私の声がその人の記憶に残っていて人生を回想するきっかけになったりとか、そういう関り方をしたいです。

 

ちなみにプライベートでは二拠点生活がしたいです。

寒いところが嫌なので、南の島、リゾートで。雪から解放されたいです(笑)

 

 

Q:南さんの「お金」に対するスタンスや位置づけ、「お金」との向き合い方について教えて下さい。

A:お金はあるにこしたことはないですよね。

私は常にやりたいことが次から次に出てくるので、そういう意味でもお金は必要になってきます。

 

特に今は茶道をやっているので着物を着るんですが、着物って魅了されるんですよね。

この染め方がいいとかこの作家さんのこの色合いがいいとか。一枚あれば十分なはずなのに、実物を見ると次から次に欲しくなってしまいます(笑)

 

「お金」=「やりたいことを実現するために必要なもの」という位置付けですね。

そのために働きます!という感覚です。

 

実は、貯金は苦手な方です。

主人の方が得意なので、そこはうまいことお任せしていますね。家計も基本的には別です。

私の母は完全に貯蓄するタイプなんですが、なぜあなたは私に似なかったの?と毎回言われますね(笑)

 

貯金って難しいですよね、兼ね合いが。

買い物ばかりでもダメだし、やりたいことがあるからといってそこに注ぎ過ぎるのもダメだし。

貯めることはもちろん大事なんですが、貯めておいても明日自分に何が起きるかわからないと思うと、そこはある程度その時に使うというスタンスはあると思います。ほんと、私ルーズなんです(笑)

 

 

 

Q:これまでに様々な経験をされてこられた中で、苦労したことやそれを乗り越えた時のエピソードがあれば教えて下さい。

A:この仕事って、わりと人と比較されがちなところがあるんです。

一時期それですごく悩んでしまって、そのことに囚われ過ぎて自分を見失いそうにはなりましたね。でもこれも、乗り越えるのは自分次第なんですよね。

 

人と比較して、自分で自分を落としてしまっていることに気が付いたので、すぐに考え方や気持ちの持ち方を変えるようにしました。

人と比較することって、本当に無駄なエネルギーの消費ですよね、そういうことを考えること自体が。なのでその時は、「無駄なエネルギーは使わない!」と自分に思い込ませたような気がします。

あと徹底的に自分を褒めることです。とにかく自分が調子の良い状態でいられるように努めました。

 

他にも自分に自信を持つために、自分なりの強みというのを持つように心がけました。

今工芸の世界というのも好きなんですが、そういった好きなことを勉強して学びを得ることって自分の自信に繋がったりするんですよね。知識や学び、経験が私自身を支えてくれるというか。

そういった部分では、日々自分なりに学びや自信を付けながら乗り越えてきた気がしますね。

 

 

Q:最後に、20代・30代のマネポ女子に向けて若いうちからやっておいた方がいいことや、メッセージなどがあればお願いします。

A:今この年齢になってきてかつて経験してきたことを思い出すと、良いことも悪いことも失敗も、全て自分の財産になっていると思います。

経験っていうのは自分の人生のネタにもなりますし、やっぱり経験したもの勝ちだなって思うんですね。

 

10代20代だったらガンガン行け!って言いますし、30代でもある程度経験はしていると思うんですけど、常に自分をアップデートしていくためにはやはり経験することが一番だと思います。

好きだな~とか、何かいいな~惹かれるなぁと思うことに対しては、どんどん挑戦していって欲しいですね。

 

一般的に日本って、「年を取ること=劣化」というかマイナスに捉えられてしまう部分があると思うんですが、外国は違いますよね。経験しているということはそれだけ心に豊かさがあるという捉え方なので、その考え方は皆さんの中にも根付いていって欲しいなと思います。

 

最後に、私の好きな言葉を送ります。

「想像できることは、すべて現実なのだ。/パブロ・ピカソ」

もっともっと夢を描いて欲しいですね。

 

 

今回のゲスト:南 早苗(みなみ さなえ)さん

 

石川県金沢市出身。フリーアナウンサー。

ラジオパーソナリティやナレーター、MCとして活動。

 

現在は、エフエム石川のお昼のワイド番組「Flyin´Pop」(毎週金曜 午後1時半~3時55分ON AIR)、NHK金沢放送局では放送局のキャラクターことじろうの声やコーナーナレーションを担当。

その他、ラジオのニュースやTV CMナレーションなども。

 

子供の頃に珠算六段、暗算八段を取得。

最近は、仕事にも活かしたいと防災士の資格と、和菓子好きが高じて和菓子ソムリエの資格を取得。

声を通じての一期一会に喜びを感じながら、日々活動しています。

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ご協力頂きました南さん、今回はご多忙の中踏み込んだ質問にも笑顔でお答え頂き、本当に有難うございました^^

私たちマネポ編集部にとっても、とても貴重なお時間となりました。

 

このコーナーでは、これからも気になるマネポ女子についてアレコレお届けしていく予定です♡皆さんも楽しみにしていて下さいね^^
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